トラブルが起こるとエンジンオーバーホール数十万円!それなのに何故、タイミングベルト廻りのトラブルが多いのでしょうか?
あまりメカに興味の無い方でもタイミングベルトについての認知度は高いと思います。ところが、逆に中途半端な知識で安心されているのが危険です。
確かに国産車でもタイミングベルトは存在します。町の修理屋さんならいつもの調子で印を付けて交換するでしょう。これが一番危険極まりないのです。
たとえ専門店だからといって安心して大丈夫ですか? |
ツインスパーク 16V エンジン (JTSを含む) 145/155/156/GT/スパイダー
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アルファロメオの代表的なツインスパークE/G(16V)はランチアのデルタと同じような構造で、今日でも147に搭載されています。8Vのツインスパークではタイミングチェーンを用いた構造になっていました。16バルブ化に伴い4気筒エンジンでタイミングベルトを選択した理由には、メーカーの予算的な問題もあったのでしょう。
物理的にはエンジンの軽量化、コンパクト化というメリットがあります。但し、国産車と違いタイミングベルト本体や付帯するパーツの交換サイクルは短めです。これは、アルファロメオのみならずボルボやオペルでも大きな違いはありません。また、アルファロメオの場合は他のメーカーのようにバルブタイミングを合わせるアイマークがカムのスプロケにはありません。それ故にカムカバーを外してカムを固定するSST(専用特殊工具)を用いなければ本来のタイミングにはなりません。 |
ちなみに、当店では1番シリンダーの上至点を合わせる際に、1/100mmまで測定できるダイヤルゲージを使用しています。エンジンには当たり外れがあるとか耳にしますが・・・理由はこの通りです。 当店では、タイミングベルト交換の際に必ずバルブタイミングの調整を致します。
メーカーがこのような手法をマニュアル化するには当然理由があります。先ずは、フェラーリと同じくエンジンに対する真剣な姿勢と思われます。また、オイルの滲みを想定してガスケット(パッキン)を交換するべきというのも理由の一つでしょう。
| Q. |
「バルブタイミング調整」この作業を怠るとどうなるのでしょうか? |
| A. |
@燃費の悪化 |
Aレスポンスの低下 |
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Bパワーダウン |
Cエンジントラブル |
タイミングベルトのテンショナーにはあるマークがあり、指定の位置(中央)に合わせるのが絶対です。タイミングベルトはゴム製品ですから当然伸びます。その事を想定して設計されているにもかかわらず、手抜き作業をするとテンショナーの位置が狂います。結果、負荷に対する許容範囲が少なく、テンショナーのストッパーが壊れてしまうというトラブルに繋がります。これこそがピストンとバルブが干渉してしまうバルブクラッシュに至ります。アイドリングのような低回転時にトラブルが起きても、エキゾーストのバルブが全滅すると覚悟すべきです。
他方、ベルト自身は意外とそんなに弱い物ではありません。テンショナーやアイドラベアリングの交換を怠り、それら自体が破損したり、ベアリングのグリスが飛び散ってしまう事の方が多いようです。
当店では、テンショナー及びアイドラベアリングを同時交換いたします。
それだけでなく、16Vエンジンにはバランサーベルトが存在します。このベルトまたはテンショナーにトラブルが発生して、タイミングベルトに巻き込んで大惨事に至るケースも多々あります。
当店では、バランサーベルト及びそのテンショナーも同時交換いたします。
最後に、走行距離が少なくてもベルトは経年劣化しますので注意が必要です。 |
OHC V6 エンジン 164/155/GTV(2.0TB)
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ランチアデルタ・クーペフィアット16V・アルファロメオのこのタイプのE/Gにもスプロケにアイマークはありませんが、カムとスプロケが固定位置の構造の為、カムを固定する特殊工具は必要としません。但し、ツインスパークE/G同様、手抜きは禁物です。
では何故メーカーは外から見えるスプロケにアイマークを付けず、E/Gの内側に付けているのでしょうか?これは、メーカーの意図で「カムカバーを外して作業をしなさい」というメッセージでしょう。
一昔前に、164でタイミングベルトにまつわるトラブルに合われた方は相当数いらっしゃると思います。V6はタペット音が大きいのは一般論になっていました。これは、バルブクリアランスを調整していないからです。殆どの車はエキゾースト側のバルブリフターが虫食い状態になっています。結果、症状のひど |
い車ではE/Gオイルの油膜を保てないのでタペットの打音が大きくなります。このまま放っておくとカムに傷が入り二次災害に至りますので、この場合はリフターを交換いたします(当然、カムを脱着する必要があります)。インテーク側はフェラーリ同様シム調整式で少し手間ですが、エキゾースト側は簡単に調整できますので、マメな調整が大切です。
これらが放置されている原因の一つとして考えられるのは、タイミングベルト交換の際にカムカバーを外す必要性が無いと判断する業者が大多数を占めているからでしょう。
当店では、タイミングベルト交換の際に必ずバルブクリアランス及びバルブタイミングの調整を致します。
16Vや24VE/Gはバルブクリアランスを自動調整する構造になっていますので基本的に必要がありません。
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V6 24V エンジン 156/GTA/GTV/スパイダー
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このE/Gも16Vと同じく特殊工具が必要です。バルブタイミング調整の重要性は上記の通りです。
以前にバルブタイミングが一コマ程ズレている3LのGTVが入庫した事があります。体感的なパワーは2Lのツインスパーク以下でした。幸いにもバルブクラッシュに至りませんでしたが、あまりの非力さには笑ってしまいました。原因は手抜き作業です。24Vエンジンでもバルブタイミング調整は必要ないと断言する専門店や、必要性を認識しながら作業を怠るディーラーも存在します(厳密には下請け業者さんの仕業かも知れません)。
当店では、タイミングベルト交換の際に必ずバルブタイミングの調整を致します。
また、作業の際に重要なのはタイミングベルト、テンショナーのみならずアイドラベアリングも必ず交換する事です。
この部品は2個で23,730円ですが、決してケチらないように!これこそが命取りです。 当店では、タイミングベルト交換作業の際に必ず交換いたします。 |
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ウォーターポンプ
当店では2回目のタイミングベルト交換時期に同時交換するように促しています。但し、車の使用状況によって状態が異なりますので、必要に応じてウォーターホースと共に交換するべきパーツです。極端に走行距離の少なくても、ある程度年数の経過した車の場合はタイミングベルトと同時に交換するケースが多いです。車は人間と同様で、ある程度の新陳代謝が好ましいです。 当店では、納車整備の際に必要に応じて交換、対策いたします。
【重要訂正】 平成18年8月 当店ではタイミングベルト廻り交換の際に必ず同時交換いたします。
ウォーターポンプのペラ(回転部分)がプラスチック製の部品の場合、経年劣化により亀裂が入っていたり、割れてしまうなどのトラブルが多発しています。同品番の部品でも何度か材質が変更されている事もあり、現在その車に使用されている部品が特定できない車種もあります。水漏れが無ければ良いのではありませんのでご注意ください。むしろ、当店では水漏れにまで至ったケースはありません(外からの目視で水漏れの前兆はある程度判断できます)。走行距離が少なくても注意が必要です(特に156V6エンジン)。
また、4気筒エンジンの場合はタイミングベルトがウォーターポンプを回しています。
タイミングベルト廻りの部品交換をすることにより、本来のベルトのテンションに戻り、不幸にも弱っているウォーターポンプ(全く判断がつきません)にとどめを刺してしまうことも多いです。(初期症状ではアイドリング時にキーーンという小さな音が鳴ります) |
カムカバー(タペット)パッキン・プラグホールパッキン
| 全てのE/Gにおいてこれらのパーツ(カムカバーパッキンと一体構造の物もあります)は同時に交換が必要です。このパーツが交換されていないという事は「手抜き作業」を意味するのではないでしょうか? |
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